CA6第2期生の原田群士さんが、北京大学で開催されたCAMPUS Asia Alumni Workshop 2025に参加し、概要を報告してくれました。
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私は、CAMPUS-Asia6の第2期修了生として、CAMPUS Asia Alumni Workshop 2025 (CAAW) に参加しました。CAAWは、名前のとおり、CAMPUS Asiaにこれまで参加した学生が集まる、言わば、同窓会です。2025年6月6日から8日まで北京大学で開催され、テーマは 「持続可能な同窓生ネットワークの強化」 でした。3日間の中で、同窓生によるキャリアトーク、デジタル技術と異文化コミュニケーションに関する講演・パネル、そしてネットワークの在り方を議論するワークショップが行われました。ここでは、私が修了生として、CAAWに参加した動機とプログラムでの学びの2点を紹介させていただきます。
まず、私がCAAWに参加した動機についてです。参加した理由は、再びCAMPUS-Asia6の皆と再会できることを楽しみにしていたからです。友人たちと再会し、当時の経験を振り返りながら、今の歩みを共有できる機会を大切にしたいと考えました。もちろん、CAMPUS Asiaは筑波大学だけのプログラムではありません。日本の他大学はもちろん、中国や韓国の様々な大学からCAMPUS Asiaに参加した学生・同窓生が集まることを知り、より幅広い交流ができることを期待して参加しました。
次に、プログラムでの学びについてです。同窓会と言っても、立食パーティーが3日間続けて行われることはありませんでした。プログラムの中では様々な学びが用意されていました。印象に残っている2つに絞ってご紹介します。
1つ目は、キャリアトークセッションについてです。カタカナに弱い私は、「キャリアトークセッション」という言葉に少し警戒していましたが、その警戒は一瞬でほぐれました。会場は、決して厳かな雰囲気ではなく、結婚式会場のようでした。広々とした会場に白いテーブルクロスがひかれた丸いテーブルがいくつも置かれ、食事はバイキング形式。各々が食事や会話を楽しんでいる合間に、代表者が前で発表するスタイルでした。代表者は、皆の前に立ち、パワーポイントと共に、自身のキャリアについて発表する時間でした。目の前に並べられてある料理に負けない素晴らしいプレゼンで、みんなが食事や会話を止め、それぞれの話に夢中になっていました。教育育分野に限らず、ビジネス、学問、エンジニアリング、医学、政治、国際開発、NPOなど、それぞれがそれぞれの領域でアジアを舞台に活躍する同窓生の歩みが共有されました。私は筑波大学で教育について学んでいる身ですので、「そういえば、教育や研究以外にもキャリアってあるんだったな。」と当たり前でありながら、忘れがちな大切なことを思い出しました。
2つ目は、ワークショップについてです。ここでは、就活のグループディスカッションのようなイメージでしょうか。5人ほどの班を作り、時間内にパワーポイントにまとめ発表するスタイルでした。議論する内容は、「同窓生ネットワークを持続的に発展させるための課題と可能性」でした。なんとも堅苦しい内容に、今回の同窓会の参加を初めて後悔しそうになったのを今でも覚えています。いざ議論が始まると、メンタリング制度や卒業生主体の活動、デジタルプラットフォームの活用など、各々の分野を活かしたさまざまなアイデアが出されました。議論のレベルがあまりにも高く、話に付いていくために「ん、どういうこと?」「これってこういうことですか?」と何度も質問していると、「さすが、教育者を目指す人は、議論の整理が上手いね」と言われ、褒められたのか皮肉だったのか分からない瞬間は今でもなかなか印象深いです。
以上が、CAAWに参加した動機と学びです。「北京で同窓会に参加にする」というなんかすごくカッコよく聞こえる機会に、CAMPUS-Asia6の修了性として、応募できたことはとても貴重でした。これも、2023年度のCAMPUS-Asia6 のご縁があってことでした。そういう意味で、いつCAMPUS- Asia6の経験がどこで繋がるか分からないと思います。今ある機会に積極的に飛び込もうと再確認できた貴重な経験でした。

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