【CA6プログラムに参加した動機】
大学生の頃から、留学したいという思いはあったのですが、コロナ禍で英語の勉強に対するモチベーションが高まらず、大学生での留学は達成できませんでした。留学は大学院で達成したいなと考えるようになり、院進することを決めました。大学4年生の6月に筑波大大学院説明会(国際教育サブプログラム;以下SP)に参加し、留学に関する質問をしたところ、提携校留学制度に加えて、“Campus Asia 6プログラムがある”とお答えを頂きました。中韓泰の大学院に3か月間お得に留学できる制度であること、説明する側として参加していた当時M1の先輩もCA6に参加しECNU(華東師範大学)に留学することを知り、とても魅力的だと思いました。(特に先生たちからは“お得ですよ”とおススメされました笑)こうして留学をお得に実現できるかもしれないと考えた私は、筑波の大学院入試で使用した研究計画にCA6による留学を組み込み、4月入学式での説明や、CA6説明会を経て正式に申し込み、無事に参加できた、というわけなのです😂
【KNUEでの学び】
“Teacher Education and ICT in Education” “Special Seminar on Problem-solving Plans”という2科目を履修していました。前者は教科名の通り2つのパートに分かれており、教授の一人がteacher educationを、もう一人の教授がICT in educationを担当してくださいました。どちらの授業も何週間か講義を受けたあとに、中間プレゼンや最終プレゼンがありました。プレゼンの内容は日本(自国)の○○(e.g. 教師教育、ICT活用、教師の専門性向上 etc.)でした。ICT教育に関して、大学内にある3Dプリンター等を体験する機会も設けられていました。後者は3人の先生が担当の授業で、教育に関する問題・解決について考える授業に加え、付属幼稚園や幼児教育施設、小学校への訪問などがありました。授業に加え、KNUEで研究をし、留学最終週に発表を行いました。
授業を通して、韓国の教育・日本との相違・ほかの国々との相違についての理解を深めることができました。文献だけでは分からないことを実際に見たり聞いたり話したりして学ぶことができたことが、とても良かったです。
図書館の建物には自習スペースが多く、空き時間にそこで勉強することもできました。また単位はありませんが、韓国語の授業(CA6生のみ)も5回ほど受講しました。教授やバディー、コーディネーターに相談したうえで、KNUEで開講されている授業の見学やカリキュラムに組み込まれていない学校見学に行くこともできました。
【多国籍の学生たちと過ごして学んだこと】
国際教育SP所属のため、CA6に参加する前から日本人だけではなく様々なバックグラウンドを持つ人たちと一緒に勉強しており、英語で授業を受けることや英語で発言することに対する不安はあまりありませんでした。しかし英語が第1言語ではないのにネイティブ並みに流暢に話す先輩・同期が多かったので、英語で教育学について話す難しさも日々感じていました。CA6に参加する学生たちは英語が流暢に話せるんだろうな…と思っていたところ、英語が流暢な方もいるし、そうでもない方もいることが分かりました。それよりも英語にそれぞれの国の訛りがあり(もちろん訛りを感じない方もいましたが)、聞き取ることに最初(から最後まで!?)は難しさを感じました。ですが、お互いが英語ネイティブではないので、分からないことがあったらとことん聞く、課題で助け合う・励まし合う(KNUEは国ごとに課題が課されました笑)、ことができる関係になりました。英語ができる・できないは関係ありません。英語を使うことを恐れず、むしろコミュニケーション取りたい!話したい!と意欲を見せることが、学生だけでなく、先生たちともより良い関係を築くために必要であることを学びました。
国際教育SP所属といっても、留学生同士も私たちも共同生活をしているわけではありませんが、留学先では学校生活・寮生活ともに送ることになり、それが支えになることもあれば、ストレスになることもあります。ただ留学をして得られた楽しさ嬉しさや友情、苦しさやストレスなどは、留学をしなければ味わうことができません。それはとても貴重だと思いますし、私は留学して良かったと心から思います✌
また私は国際比較に興味があり、そういった観点からも多国籍な学生たちとの交流は有意義な時間になりました。留学生の中にはcomparative education専攻の学生もいました。また日本の教育について質問されることが多かったのですが、知識不足から答えるのが難しかった問いかけもありました。もっと自分の国の教育について幅広いセンサーを持って勉強することが大切だなと感じました。
【今後の夢や計画】
今回が今までで最も長い留学でした。楽しいことも大変なこともありましたが、やはり現場に入って直接自分の目で見たり話しを聞いたり意見交換をしたりすることの大切さを感じました。具体的にどのような研究で進めていこうか、まだまだ悩んでいるのですが、修士論文はCA6で得た人脈や環境を利用して、完成させたいと考えています。その後は博士後期課程に進学希望です。無事博士後期課程に進むことができれば、長期留学したいです。
またCA6を通じて出会った友達・チューターの方たちと今でも連絡を取り合っています。彼らと再会することも、叶えたい夢の一つです。
【その他/メッセージ】
私は大学院から筑波大学に入りました。入学前から教員と連絡を取っていて既に指導教員が決まっている学生もいるのですが、私は誰とも連絡を取っておらず、4月の応募時点で指導教員が決まっていませんでした。恐らくこの先生にこれからもご指導をお願いするだろう、という先生に幸い4月中に会うことができたため、留学前から留学後も、指導教員として様々な準備にご協力いただきました。教育学学位プログラムの先生たちは、CA6に対して応援してくれる方々ばかりです。留学中も相談しながら授業参加に関して柔軟に対応していただき、とても感謝の気持ちでいっぱいです。もしCA6に参加したいと思っているなら、その思いを身近な先生に伝えてみるのも良いかもしれません。“お得”に留学でき、この先も交流を続けたいと思える友達もきっとできると思うので、おススメです^^
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Field Tripでムジュ(茂朱)リゾートに行きました
学食に3Dペンで作成したクリスマスツリー(友人作)とプレゼントボックスを添えて