筑波大学は、2021年度~2025年度の5年間、文部科学省「大学の世界展開力強化事業~アジア高等教育共同体(仮称)形成促進~」の「タイプB①」、CAMPUS Asia-Plusプログラムの選定を受けました。この事業は、日本の大学のグローバル展開力を強化し、世界で活躍する優れた人材の育成を強化するため、高等教育機関が応募するものです。今期は日本・中国・韓国の大学とASEAN加盟国との間で新たな高等教育コンソーシアムを構築することを条件として公募がなされました。
この事業は「地球規模課題解決に資する教育政策マネジメント専門人材育成プログラム」というテーマのもと、地球規模課題の解決に欠かすことのできない学際的・国際的協働のための能力を備えた人材の養成を目標に、6大学間のコンソーシアムを形成するものです。
筑波大学で教育学、環境科学、物質・材料科学という異なる専門分野を専攻する大学院生(博士前期・後期課程)でこのプログラムへの参加を希望する人は、華東師範大学(中国)と韓国教員大学校(韓国)に派遣されるのに加えて、専攻分野に即してコンケン大学(タイ)、マレーシア工科大学(マレーシア)、バンドン工科大学(インドネシア)のいずれか一つの大学に派遣されます。各滞在先では現地の大学院生とともに授業履修やフィールドワーク、実験などを行ないます。派遣される期間は合計で最低3ヶ月以上となっています。あわせて、各パートナー大学からの留学生も本学で同様の経験をすることができます。
筑波大学の教育学、環境科学、国際マテリアルズイノベーションの各学位プログラムは、これまで華東師範大学、韓国教員大学校、コンケン大学、マレーシア工科大学、バンドン工科大学と教育・研究において様々な交流を続けてきました。このプログラムは、その経験と実績の上に、さらに意義深い国際協働関係を構築するものだと思います。アジアで、そして世界で活躍する研究者の育成に向けて、わたしたちは前進します。
筑波大学
CAMPUS Asia Plus プロジェクトリーダー
人間系教授
浜田博文