ずっと留学への憧れを持ちつつ、どこか諦めていました。でもCA6の話を聞いて、タイという国名を見た時、なんだか引き寄せられるような気持ちになりました。そのときから、迷っていると口にしながらも、心はすでに決まっていたように思います。指導教員の先生も背中を押してくださって、プログラムの必修授業の履修についても配慮があるとわかっていました。そして経済的な支援、3ヶ月という比較的短い期間が、自分にはとてもありがたいものでした。
Comfort zoneから飛び出したい、と申請書に書きました。確かにそれは達成されました。そしてそれだけではなくて、たくさんの新しいComfort zoneに出会えたのだと思います。
タイではさまざまな学校を訪問しました。ナショナルカリキュラムはあるけれど、学校の裁量でカリキュラムを柔軟に変化させられることが日本と大きく異なる特徴で、それぞれの学校が異なる独自のプログラムをつくっていました。そして校長先生がそれを熱心に語ってくださることが印象的でした。
また、タイのインクルーシブ教育について調査を行いました。インタビュー調査では多くの学生や先生の協力を得て、私の納得がいくまで質問させていただきました。異なるコンテクストの中で言葉の壁もありながら調査をすることの難しさを感じる場面も多くありました。その中でも、インタビューに答えてくださった先生方の想いや軸となっているものを感じとり、対話し合うことができたのは、とても大切な時間だったと思います。
タイに滞在する中で私が学んだことは、単なる知識や研究よりもずっと大きく深いことだったと思います。全く異なる文化や考え方の中に身を置くことを通して、知らず知らずのうちに内省が起こりました。自分を大事に自分に正直になること、人に弱みを見せることができる強さがあるということ、英語力よりも聴き合う力の大切さ…これからもきっと、宝物のように持ち続けていくものばかりです。
そして、いろいろな国に大切な仲間ができました。みんなが、それぞれの場所で、研究や実践に取り組んでいるということが、離れているのにとても心強く感じます。CA6を通じて得た、国を超え、世代を超えたつながりは、自分の中で、今やなくてはならないものになっています。
支えてくださった方、出会ってくださった方へ、伝えきれない感謝とともに、これからも頑張ります。
「ルームメイトとメコン川のほとりで」
「ロイクラトンの灯籠流し」